蔵調査

みなさんこんにちは
スタッフの布施です。

現在、アンビエックスにてご相談頂いている土地活用プロジェクトの一環で、蔵の調査に行ってきました。
入口に深い軒がかかり、2階(小屋組み)の高さを抑えた佇まいが美しい蔵です。

今回計画している長屋のコミュニティスペース兼地主様の事務所として利用を考えています。
幸い、腐れや大きな劣化もなく、骨組みもしっかりしているため、蔵を活用出来そうです。

建物を時代に応じて、使い方を変えながら活かしていくということは、その場所の記憶を留めることにつながる大切なことだと思います。
蔵の特徴を活かしたリニューアルを考えていきたいと思います

 

蔵の内部。
周囲の壁は、竹小舞による土壁です。
竹は割らずに丸々1本のものを使用しています。

 

    

丸太梁の小屋組み。
自然の造形が独特の味わいと力強い印象を与えています

 

蔵の中には様々なものが収蔵されていました。
素焼きの大きな甕は、何が入っていたのでしょう?

 

味のある無垢の箱。
加工が素朴でいながら美しく、惚れ惚れしてしまいます。
こういう収蔵物もなるべく活かしていきたいですね。

 

よく観察していると、ところどころに和釘が使用されています。
釘そのものに個性があり、意匠としての美しさが感じられます。