・竣工年:2010
・所在地:東京都目黒区
・構造:木造(板倉工法)
・工務店:素材工房
木を沢山使った板倉工法の家です。
都心の住宅街なのに、家に入ると木の香りに包まれます。
1階は貝てきしっくい仕上げの壁で明るく、
2階は板倉の壁を活かして、木に囲まれた空間になっています。
1階リビングの天井は梁を見せて、その中に杉板が見えます。
この杉板は構造の一部で、厚さが40㎜もあって、梁と梁の間にはめ込んであります。
これで水平剛性もばっちりとれます。
L字型の広々キッチンです。
収納の引出しは杉でつくってあります。
もちろん接着剤等は使用せず、米糊やニカワで接着しています。
さいかい産業さんのペレットストーブです。
暖房は床暖房とこれ。
朝夕に数時間着火すると、ぬくぬくで過ごせるそうです。
板倉壁を見せた寝室です。
柱と柱の間に厚さ30㎜の杉板がはめ込まれています。
アングルを変えてもう一枚。
同じく寝室です。
奥に見える部屋は書斎です。
杉板のフローリングです。
源平といわれる、赤太と白太が混じった材になります。
新築時は赤白がはっきりとわかりますか、時間とともに焼けて飴色になっていきます。
そんな変化もお楽しみください。
書斎です。
写真の左側は一面の本棚になっていて、沢山の本を収納できます。
階段手摺の部分も、スペースを活かして本棚にしてあります。
文庫本などの小さい本の収納用です。
2階の廊下にも大容量本棚です。
2階には和室もあります。
ご主人のこだわりで、やはり和室は必要と!
天井は、大工さん渾身の小屋組みをみせてあります。
お風呂は在来工法で造りました。
ホーローの浴槽と、コルクタイルの床です。
コルクタイルの床は、冬もひんやりしにくく、脚触りもやさしいのです。